4月14日、松江市のJAしまね秋鹿店で出雲杜氏自醸清酒品評会褒章授与式が開催され、島根、鳥取両県の酒造関係者が出席しました。出雲杜氏組合では、毎年、組合所属の杜氏が各醸造場の新酒を鑑定・評価・表彰しており、今年が65回目です。審査は3月16日に土佐典照島根県産業技術センター長を審査長に8名の審査員で厳正に行われ、13醸造場から出品された新酒64点の中から簸上清酒合名会社の「玉鋼ホ号(松本年正杜氏)」が最優秀賞に選ばれ、式典で、松江税務署の中岡肇署長から優勝旗が授与され、副賞として県知事賞やJAしまね組合長賞が贈られました。ちなみに、優秀賞は隠岐酒造㈱の「隠岐誉イ号(小島修一杜氏)」など5点、優等賞は池月酒造㈱の「誉池月ロ号(末田誠一杜氏)」など7点が選ばれました。土佐審査長は「今年は、酒米の五百万石が軟質、山田錦が硬質と大きなバラつきがあり、また、年明けからの気温が上下するなど、酒造環境は極めて厳しいものだったが、出来上がった酒はいずれも芳醇で味わい豊かな出来であり、各杜氏の技術レベルが進化したことが伺える。消費者の皆さんの期待にしっかりと応えるものと確信する。」と講評しました。式典終了後には、参加者で出品酒の利き酒を行い、香り高い新酒を堪能しました。