JFしまねの理事で平田地区運営委員長の佐藤英則さんが3月26日に急逝され、3月28日午前11時から葬儀が執り行われました。昭和24年7月生まれの佐藤さんは、初夏から初秋にかけての素潜りでのサザエ・アワビ猟が名人級と称されるほどの現役バリバリの漁師でした。

 出雲市美保町は斐川一畑大社線から集落に通ずる道路脇一帯にソメイヨシノが植えられており、間もなく盛りを迎えますが、桜木の下に停まる「北浜地区安全パトロール隊」のステッカーが貼られた紫色の軽トラックを目の当たりにすると、車上からやさしい眼差しで地域の子やお年寄りを見守る佐藤さんの姿が目に浮かび、寂寥感が深まります。
 佐藤さんの生き様は吉田松陰が遺した「至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり。誠ならずして未だ能く動かす者はあらざるなり」とする言葉の通り、まごころを尽くして人に、物事に向き合う姿勢が周囲の信頼と衆目を集めた、まさに「至誠の人」と呼ぶに相応しいものでした。いつも、丁寧で、穏やかな口調の言葉ながら、島根半島西部地域の漁村や漁業の行く末や漁港の整備のこと、塩津の小学校のこと、シカの駆除のこと、荒廃が進んできた山林のこと等々、「何とかしたい」という強く、一途な意志が感じられました。

 ここに、今日までのご高誼に深く感謝するとともに忽然として愛する美保の海の上から旅立たれた佐藤さんのご冥福をお祈りいたします。合掌