3月25日、日本レスリング協会は、リオデジャネイロ五輪女子75キロ級の代表に島根県出身の渡利璃穏選手(アイシンAW)を選出したと発表しました。女子レスリングの日本チームは吉田沙保里選手や伊調馨選手など何人もの世界チャンピオンを擁する世界屈指の強豪ですが、75kg級だけは昨年の世界選手権で五輪の出場権を逸しました。163cmの渡利選手は従前63kg級の選手でしたが、1日5回の食事で体重を増やし、カザフスタンで行われた五輪アジア予選の75kg級で優勝して出場枠を獲得し、ナショナルチームのスパーリングを経て代表の座を射止めました。アジア予選では右すねの疲労骨折があったそうですが、インタビューで「アドレナリンが出まくって、全然、痛さを感じなかった」と語ったと報じられています。璃穏(りお)の名前は「心の穏やかな子に育つように」とつけられたようですが、今となっては「リオ五輪」にふさわしい響きがあります。ただ、パワーをつけるためには体重の増量が必要で、今後も五輪本番に向け1日5回の食事と厳しいトレーニングが続く辛い毎日となることが予想されますが、メダル獲得をめざして頑張ってほしいものです。