「民主党と維新の党が新党結成で合意」と報道され、夏の参議院選挙では、共産党が安全保障関連法廃止を条件に、参議院の1人区で自党の候補を取り下げ、統一候補の擁立を目論む。合区となる島根・鳥取選挙区でも自民現職と野党候補の一騎打ちになる公算が強くなった。政界の合従連衡は珍しいことではなく、国政選挙の度に政党が生まれて消える状況が続くが、ネット上での評価は否定的な意見が大半で、期待薄と映る。日曜朝の討論番組での識者コメントも極めて冷ややかだった。比例北海道選出の鈴木貴子衆議院議員は「外交・防衛や民主主義に対するスタンスが全く異なる共産党との連携は自らの政治信条に反する」として離党したが、民主党は、新党結成にエネルギーを費やす前に、安倍政権が打ち出す政策の対立軸を示すことが先決と感じる。TV中継された国会の予算委員会での民主党議員の質疑は、外交、防衛や経済、福祉などの政策をどうするのかがほとんど語られなかった。比例議員の政党間移動を制限する国会法の規定により現職の参院議員が合流できない新党に大義は無い。民主、維新の議員諸氏は、今国会で唯一、安倍首相に対峙し、政治家としての力量を見せつけた野田前首相の様を手本にして「言葉の力」を磨いてほしい。