2月22日は島根県が条例で定めた「竹島の日」。松江市の県立武道館で11回目となる記念式典が開催され、県内外から与野党国会議員13名を含む450名余が参加しました。主催者挨拶で溝口善兵衛知事は「竹島問題は政府が韓国と外交交渉の場でしっかりと話し合うことが不可欠」と述べ、絲原德康県議会議長は「韓国の不法占拠が60年を超え、既成事実化することを憂慮している。国は1日も早く竹島問題を所管する組織を立ち上げるよう希望する。」などと述べました。式典には政府から領土問題を担当する内閣府の酒井政務官が出席し「地元の皆さんの竹島に寄せる思いを重く受け止めたい」と延べ、各政党代表として出席した国会議員が挨拶しました。また、記念式典に先立って、国会議員や県議会議員、市民など120人が車座になって意見を交わす「国民交流会」が開催され「島根県以外の地域で『竹島』の認識は極めて浅薄」「高齢化で竹島を語れる人が少なくなっている」「学校教育で近現代の歴史的事実をきちんと教える必要がある」「『竹島の日』式典を政府主催にすべき」など、活発な意見が出されました。条例制定から11年が経過して、やっとNHKのニュース9で記念式典の模様が放映されましたが、「韓国側の反発」が強調されるなど「国民に不法占拠に対する啓発を図る」とする趣旨の発現はまだ遠い日と感じます。