繰上償還は、債務の一部または全額を償還期日が到来する前に償還(返済)することを言いますが、2月19日に開催された島根県議会の全員協議会で「県債の繰上償還」について説明がありました。松尾総務部長は、「島根県は『県債は後年度に財政の圧迫要因となるため、新規発行をできるだけ抑制するとともに、年度末に余剰金がある場合は、可能な限り繰上償還をすること』を県債管理の基本方針とし、平成21年度以降、県債の繰上償還に充てる金額を通常分の減債基金とは別に、減債基金満期一括勘定に組み入れ、平成26年度末における繰上償還分は314億円余」とし、さらに、「満期一括勘定は、何時でも通常分の減債基金と振替可能」「財政指標では債務を償還したものと見なされるが、実際には債務の償還を伴わないので、決算上は減債基金として計上されている」などと珍妙な説明を行いました。従来、「繰上償還」とされてきた債務が、実際は償還されずに利払いがされ、決算上は基金として計上しながら、予算では基金からの繰入れをしない状況は極めて不自然・不適切で、「議会軽視」との誹りは免れないところです。総務部長は「国の会計準則に則った処理だが、丁寧な説明が欠けていた」と頭を下げましたが、味の悪い説明は後を引きそうです。