出雲大社の「大鳥居」は、大正4年に島根県出身で九州・小倉で財をなした小林徳一郎翁が寄進し、第80代出雲国造で司法大臣などを務めた千家尊福氏によって「神門通り」と名づけられた表参道のシンボルとなっていますが、11月7日、大鳥居の建立100年を祝って記念行事が行われました。出雲市大社町の吉兆館前のテントで行われた神事・式典には、出雲国造の千家尊祐、北島建孝両氏をはじめ島根県、出雲市、県議会、市議会出雲観光協会、大社町各町内会、出雲商工会、神門通り商店会などの関係者が参列しました。記念事業の実行委員長を務めた出雲商工会の室家隆一会長が「神門通りは平成の大遷宮を期に大きく変わりつつあり、私たちは新たな100年の発展の歴史をつくるため精進したい」と式辞を述べ、出雲大社の千家宮司は「大遷宮を契機とした『蘇り』によって地域の活力が高まることはご神徳のいたすところ」と挨拶しました。前日の雨が上がり、薄日のもと、沿道を埋めた観客が見守る中で行われたパレードは、JR旧大社駅から吉兆館までは出雲商業高校のマーチングバンドが、吉兆館から出雲大社勢溜までは大社高校マーチングバンドがそれぞれ先導し、100歳となる夫婦の乗るオープンカーやハーレーダビッドソン、神楽のお囃子に続く花嫁道中が続きました。