11月7日は二十四節季で四立の一つである「立冬」。『暦便覧』には、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」とありますが、秋が深まり、朝夕の冷え込みが顕著で、野山の紅葉が鮮やかとなる時期です。北の地方からは木枯らしや初霜、初雪のたよりも届きます。郵便局では年賀ハガキの販売、医療機関ではインフルエンザワクチンの予防注射の受付が始まりました。いつの間にか今年も暮れが近づき、スーパークールビズでノーネクタイが常態化していた服装も「衣替え」で、一足飛びに冬の準備が始まりました。出雲市の平田地方では西条柿から富有柿へ、松江市の東出雲地方では干し柿の生産が本格化、稲はでにかけられる作物は稲藁から大根や蕪に変わります。山陰の冬の味覚の代表と言えば松葉ガニですが、河豚や鮟鱇、鱈などの鍋物が美味しい季節になり、いよいよ忘年会のシーズン到来となりました。わが身を含め、くれぐれも、深酒と不摂生にはご注意あれ。