10月19日、松江市内のホテルでハンセン病の国立療養所で暮らす島根県出身者の里帰り事業が開催されました。里帰り事業はハンセン病で療養施設に強制収容された人たちの支援を行い、本年5月に亡くなった出雲市の日蓮宗蓮詔寺住職米田淳雄さんによって昭和42年から島根県の支援によって始められ、現在は、島根県藤楓協会(小村明弘会長)が主要事業として行っています。この日は、香川県の大島青松園、岡山県の長島愛生園、邑久光明園、東京都の多磨全生園の4施設の入所者や施設職員など11人が参加し、島根県の関係者や藤楓協会の役員などとの夕食会が行われました。参加者は里帰り事業に尽くした米田さんに黙祷を捧げ、「米田さんがいなければ私たちが島根県に帰ることはできなかったでしょ樹木希林う」と語る療養者代表のスピーチもありました。今年は ドリアン助川の小説を原作に河瀬直美監督が樹木希林を主演にしてハンセン病の元患者を描いた映画「あん」が公開されましたが、療養所で暮らす人たちの高齢化もあって、ハンセン病にかかわる事象の風化が進行していることを危惧しています。