10月17日、出雲市の美談地区で平成20年から進められてきた農村基盤整備事業の完工式が盛大に執り行われました。過去、斐伊川下流の美談地区は水利に恵まれ、水稲栽培の適地とされてきましたが、地下水位が高く、多様な農作物生産が難しく、近年の農業情勢からは、耕作者の高齢化や遊休農地の増加が懸念されてました。そのため、平成19年に136人の農家全員が加入する美談営農組合を設立して作業の共同化や効率化を進める一方で、美談地区基盤整備事業推進協議会を設置し、県営事業により農地の大規模化、多機能化を図る、64.3㌶の農地整備事業(経営体育成型)が企図されました。総事業費1453百万円を投じた事業は、1区画約1㌶の圃場にパイプラインによる用水と暗渠排水を整備したもので、平成24年2月に法人化された農事組合法人みだみ営農組合によって生産活動が行われており、事業着手前に8500万円程度であった生産額は倍増しています。雲ひとつない秋晴れの下、樋門近くの親水公園で行われた完工式で挨拶した阿式功悦会長は「島根県、出雲市、JAなど多くの関係機関の皆さんのご支援により事業の完工を見たことは感慨無量」と述べ、永井島根県出雲県土整備事務所長や野口出雲市副市長などによって、大きな自然石に溝口善兵衛島根県知事が「美談の礎」と揮毫した完工記念碑が除幕されました。