8月29日、出雲市佐田町のゆかり館で「第2回全国風穴サミットIN出雲(田邊達也実行委員長)」が開催され、秋田県や群馬県、佐賀県などから130余名が参加しました。かつて養蚕業に不可欠とされ、全国で300を超える風穴が利活用されながらほとんどが森に埋もれ、現在、長野県上田市の独錨風穴や群馬県下仁田町の荒船風穴、島根県佐田町の八雲風穴など数箇所の施設が残るだけとなった風穴を再見しようと、昨年、「自然からの贈り物の有効活用で地域活性化を」と、長野県大町市で「第1回全国風穴小屋サミット」が開催されました。第2回となった今回は、八雲風穴を運営するNPO法人風太郎(勝部秀雄会長)が主管、全国の風穴を研究している駒澤大学の清水長正さんや福山市立大学の澤田結基さん、八雲風穴を管理する勝部秀雄さん、島根県技術士会の坂田聖二さん、世界遺産の富岡製糸場の関連施設である荒船風穴を管理する大河原順次郎さんが、それぞれの立場から意見発表したシンポジウムと「風穴の利活用を考える」としたパネルディスカッションに続いて八雲風穴の見学会も行われました。実行委員長を務めた田邊出雲観光協会副会長は「かけがえのない自然の恵みである風穴の発掘、研究、利活用に加え、同じ地域資源を持つ地域の交流が本イベントの目的で、末永い取り組みを図りましょう」と呼びかけ、風穴見学会終了後には賑やかに交流会が開催されました。第3回風穴サミットは、来年8月、長野県上田市で開催される予定です。