6月15日、出雲大社境内の観光センターいずもで、島根県旅館ホテル生活衛生同業組合(松崎滋理事長)の平成27年通常総会が開催され、県内の旅館業関係者120名余が出席しました。島根県内の観光入込客は平成25年の出雲大社大遷宮をきっかけに増加し、女子会ブームやご縁、婚活などの世相もあって堅調に推移していますが、全国的に大きく伸長している外国人観光客の取り込みが遅れており、インバウンド対策の強化が喫緊の課題となっています。松崎理事長は「松江城の国宝指定は大きなニュースだが、大都市周辺の観光地は多くの外国人観光客で賑わっており、遅まきながらではあるが、我われも時代の要請に応えられるようにハード、ソフト両面からサービス向上に取り組んでいこう」と挨拶し、議事では、平成26年度の事業・決算報告や平成27年度の事業計画・予算が承認されました。来賓挨拶で溝口知事は「都市から地方へ成長の流れを移行させるには、地方が持つ強みを産業として育てる必要がある。観光は島根県にとって大きな柱となるもので、『ご縁の国』キャンペーンなどにより積極的な情報発信につとめ、集客の拡大を目指したい」と述べました。また、出雲商工会の室家会長からは「出雲大社周辺は、お客様の流れを持続させるべく、神門通り商店街を中心に、本年7月から半年間に亘り継続的なイベントを実施するとともに、10月には市川海老蔵を招聘し、神苑で歌舞伎の公演を計画している」との情報提供があり、島根県神社庁参与の錦田剛志万九千社宮司が「神祭りと奉仕の起源」とする記念講演を行いました。