6月6日は二四節気の「芒種」。芒(のぎ)とは、イネ科の植物の花についている針のような突起のことで「禾」とも書きます。『暦便覧』には「芒ある穀類、稼種する時なり」と記されているように稲や麦など、芒のある穀物の種をまく季節のことを言います。稲作中心だった日本において、欠かせないこの季節、若葉が色濃くなり、自然の力強い息吹が感じられる季節です。梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始め、かまきりや蛍が現れ、五月雨の季節に入ります。先ごろ、西日本一帯、山陰の梅雨入りも発表されました。