5月26日、松江市のホテル一畑で山陰インド協会の2015年定時総会が開催され、関係者70名が出席しました。山陰インド協会は、現在、鳥取、島根両県の法人、個人など180余の会員で構成され、経済セミナーの開催をはじめ視察団の派遣、情報発信などの事業を行っていますが、昨年秋に実施した中海・宍道湖圏の首長会との合同視察団派遣によりインド南部ケララ州との交流協定締結が確実視され、松江土建や三光などの企業がODAによる事業進出を果たすなど急速に関係を深めています。また、一昨日に三菱農機がインドの車両メーカーと資本提携するとの報道もありました。総会では平成26年度の事業および決算報告、平成27年度の事業計画、予算を了承したほか全役員を再任しました。総会後のレセプションにはアニル・ワドワインド外務省次官、ディーパ・ゴパラン・ワドワ在日インド大使の夫妻や比良竜虎駐日インド商工会議所会頭が出席しました。ワドワ大使は「インドと日本は首脳が定期的に相互訪問する極めて良好な関係にあり、山陰とケララのみならず経済、文化、教育の交流拡大を期待している」と挨拶し、比良会頭は「ケララはインドで神々の地域と称され山陰と共通項が多い。中村元、桜内義雄というインドにとって日本の恩人を輩出したこの地域とインドとの交流拡大は必然性がある。安倍首相が約定した3.5兆円の政府投資は民間投資を含めると10兆円にもおよび、是非、山陰からの積極進出を考えてください」と述べました。