5月12日、松江市内のホテルで、3月に発刊された「未来を変えた島の学校」の出版祝賀会が開催されました。これは、廃校の危機に瀕した島根県立隠岐島前高等学校の再生のため、隠岐・海士町の関係者や教員、住民などで取り組んだ「魅力化プロジェクト」が、着実に実効をあげ、人づくりや地域おこしの成功例として全国から注目されていることに着目した、前山陰中央新報記者でローカルジャーナリストの田中輝美さんが、海士町長の山内道雄さんと高校魅力化プロデューサーの岩本悠さんと共同執筆し、岩波書店から出版したことを記念して開催されました。溝口島根県知事や松浦松江市長は「この本は『地域おこし・人づくりの教科書』」と口を揃え、松尾山陰中央新報社長は「わが社の記者が現役中に取材した地域の取り組みを他社から出版したことにはいささかの思いはあるが、着眼点や内容はさすがで、今後、2弾、3弾の上梓を期待としたい」と祝辞を述べました。島根県では、隠岐島前高校のみならずほとんどの離島・中山間地域の高校で魅力化プロジェクトが実施され、今春からは岩本悠さんを県教委にスーパーコーディネーターとして招聘するなどの取り組みを始めていますが、「ふるさとを『いつの日にか志を果たして帰る場所』ではなく、『若者が志を果たしに帰る場所』にしたい」とする隠岐・島前地域の意識こそ、皆が共有したい基本理念だと感じます。