5月6日は二十四節気の立夏。暦便覧に「夏の立つがゆへなり」と記されているように、蛙が鳴き始め、初夏の到来を告げてくれます。二十四節気は1年を太陽の黄道上の視位置によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもので、なかでも、夏至・冬至の「二至」、春分・秋分の「二分」、立春・立夏・立秋・立冬の「四立」を「八節」として重要視しています。立夏の前後は、野山の新緑が濃くなり、衣替えや八十八夜の新茶摘み、端午の節句などがあり、あちこちで田植えも始まります。店頭に並ぶ香しい新茶や山菜に新しい命の息吹が感じられ、また、ゴールデンウイークもあって、人々が躍動する時期でもあります。昨年は、鳥取、島根で遅霜によって、お茶や果樹に甚大な被害がありました。ネパールでは大地震、アメリカでは巨大雹の報道がされ、日本では箱根山の火山情報もありますが、ただ、平穏を祈るばかりです。