2月10日付の山陰中央新報には「農協改革の協議決着」「里見香奈女流名人6連覇」「竹島の日式典に松本内閣府政務官出席」「古代歴史文化賞シンポ」「一畑電車の新車両導入」などの活字が躍るように掲載され、ここ数日、島根県に関わる大きな話題が続いたことが見て取れましたが、小生は「雲南の川車転落出雲の男性死亡」との報道に大きな衝撃を受けました。記事には、出雲市佐田町吉野の児玉幸雄さんが2月9日の午後、雲南市掛合町波多の農道から10m下を流れる川に転落し、低体温症のため死亡されたとあり、道路上の10cmの積雪のためスリップしたものと考えられます。児玉さんは人望厚く、山林経営の傍らで地域の振興に尽くされ、エネルギッシュに山村が抱える多くの課題解決にあたられました。ここ数年でも、携帯電話の不感知地域解消や生活幹線道の除草・除雪、山林の雪害木処理などの必要性を提起され、2週間ほど前にも農道高津屋線と吉野地区農免道の県道昇格についてお話を伺ったばかりです。にこやかで、優しいメガネの奥に、吉野地域への大きな愛着をいっぱいに感じさせる児玉さんは、間違いなく「吉野の大将」でした。奥様をはじめご家族の皆様、過疎高齢化の進む吉野地域の皆様のご心痛はいかばかりかと存じます。ここにあらためて児玉幸雄さんのご逝去を悼み、今日までのご薫陶に感謝申し上げ、心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌