2月4日、西ノ島町で隠岐広域連合議会の全員協議会が開催され、2月10日に開催される予定の定例会に上程される隠岐病院や隠岐島前病院、広域消防、介護保険会計などの平成26年度補正予算や平成27年度当初予算などの内容説明がありました。隠岐地域では平成26年3月にレインボージェットが就航し、広域消防の拠点となる隠岐消防本部が移転新築されるなど、大きな財政出動を要する1年となりましたが、会議では平成27年度に策定される隠岐広域連合の新しい基本構想について議論が集中しました。「国は介護保険の方向を「地域包括ケア」に求めており、マンパワーの不足する隠岐地域での展開が可能か」とする意見や「コンプライアンスや安全管理の自己評価が『普通』とする企業に指定管理の受託者として適切と判断できるか」などと言った厳しい指摘もあり、隠岐地域が直面する問題に対する議員の危機意識が垣間見えました。広域連合長を務める隠岐の島町の松田和久町長は「問題点を整理した上で、実施計画において適切な対処を考える」とし、隠岐航路の指定管理者となっている隠岐汽船に対しサービス内容を厳しく精査するとの意向を示しました。