民主党は岡田克也衆議院議員を新しい代表に選出した。「日本は過去の過ちを認める国であるべき」として、集団的自衛権の行使容認に反対を表明するなど、日本の国際的地位を大きく揺るがした民主党政権で、鳩山、菅の両首相の下で外務大臣を務め、揺れ動く国際対応に苦慮した経験は何だったのかと思う。

政治はパワーゲームとしても、野党が巨大与党に対峙するためには「どのような政策を掲げるか」にかかっている。憲法改正論議や野党の再編に慎重姿勢を示すなど、社会システムが劣化し、機能不全に陥っている状況を回復させるためのプランを示すことは、政権を担った経験を有する民主党の大きな責任と役割であり、その内容こそが「政権を担う」気概として次期国政選挙で国民に映るはずだ。

小生は、今回の代表選を外野から眺めていて、候補者の発言内容が競り合いの中で微妙に変化してしまい、期待は急速に萎んでしまったが、党員・サポーターの投票率46・21%を民主党関係者はどのように総括するのだろうか。