1020日、小渕優子経済産業大臣と松島みどり法務大臣の2人の女性大臣が辞任しました。「またか」の感がありますが、原発再稼働や成年年齢の引き下げ、地方創生のありかたなど、重要な国政課題を議論すべき常任委員会の質疑が、演劇鑑賞やウチワ配布などのくだらない事案が大半となった原因者の辞任は致し方の無いところだと思います。今後は、国会の議論を本来の国政の重要事項に戻し、政治とカネの問題は衆参両院の選挙制度改革とともに「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」で、与野党で徹底的に議論し、辞任したお二方には、その場で説明責任を果たしてもらいたいものです。ところで、政治資金規正法では政治活動に使うカネはすべて資金管理団体に登録した一つの会計口座で管理することが義務付けられており、公職選挙法は有権者への金品の供与を禁止しています。今回、問題となった金額は、演劇鑑賞で数千万円、ウチワの制作が数百万円とケタはずれに大きく、それ故の注目を集めていますが、立候補に住民要件が義務づけられている地方議員にとっては、金額の多寡にかかわらず、冠婚葬祭を含めた通常の近所つき合いでさえ違法とされるおそれがあるだけに、改めて、会費制、割り勘の徹底を期したいものです。