9月21日、島根県立浜山体育館(カミアリーナ)で第60回全日本東西対抗剣道大会(全日本剣道連盟主催)が開催され、全国の剣道競技者の中から選抜された練達者が、東軍(福井県、愛知県、岐阜県、三重県より以東)、西軍(滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県より以西)に分かれ、女子の部で5試合、男子の部で35試合で勝者数法で覇を競いました。剣道の東西対抗は昭和15年に宮崎市で開催された全日本東西対抗剣道大会を発祥とし、昭和29年度から全日本剣道連盟が継承、復活させ、6段、7段、8段の高段者で、かつ、錬士、教士、範士の称号受有者が質の高い立合を披露するもので、引き分けはありません。通算成績は男子が東軍の22勝36敗1分、女子は3勝11敗と過去西軍が優勢です。今年も世界選手権の代表メンバーや全日本選手権など上位大会の常連が顔をそろえました。勝負は、女子が4勝1敗で西軍が東軍を下し、男子は序盤で西軍がリードしましたが、東軍が中盤で追いつき、一進一退の大接戦となりましたが、終盤、わずかに東軍が優勢となり19勝16敗で西軍を下しました。島根県からは島根県警の渡邉慎也教士7段、県職員の村尾祐一教士7段、教員の下諸純孝教士8段の3人が西軍の代表選手として出場しました。連盟創立60周年の記念事業として大会を誘致、主管した島根県剣道連盟(大西和幸会長)では、大会役員、選手にお茶席の接待を設けるなど島根ならではの「おもてなし」と300人を超える県内剣道愛好者のボランティアを動員して大会を盛り上げました。