ハンセン病は、「らい菌」による慢性の感染症で、末梢神経や皮膚が侵される病気です。らい菌は結核菌に似た細菌ですが、感染力が弱く、発病しても、治療法が確立されている現在では完治する病気ですが、特効薬ができる以前に病気が進行した人たちは、失明したり、顔や手足に変形がおこる強い後遺症によって、多くの人が病気は治癒しても社会復帰が難しいため、全国13カ所の国立療養所と2カ所の私立療養所で療養生活を送っています。かつて、ハンセン病を病んだ人たちには、明治40年に制定された「らい予防法」によって強制隔離が行われたため、平成8年4月の法律廃止後の今もなお、固定化した誤解や偏見、差別が続いています。療養所で生活している人たちの平均年齢は80歳を越え、高齢化が進んでいることから、私たちは一日も早く「間違った認識」を改め、二度と病気や障碍を理由にした人権侵害を起こさないよう、普及・啓発を徹底しなければなりません。島根県では、島根県藤楓協会を設立し、ハンセン病に関する正しい知識の普及啓発活動をはじめ、現在、国内の7つの療養所に暮らす22名の島根県出身療養者との交流、里帰り事業などを実施しており、8月28,29日には、協会役員など9人が、島根県出身者が入所している岡山県の長島愛生園に8人、邑久光明園の1人を慰問するとともに、物故者への慰霊を行いました。