8月20日の未明、広島市で大規模な土砂災害が発生し、多くの犠牲者が出てしまいました。被災された方々をはじめ関係者の皆様に対し心からお見舞いを申し上げますとともに1日も早い復旧をお祈り申し上げます。昨年7月の山口、島根で大きな被害があった豪雨と同様、積乱雲が連続して発生するバックビルディング現象と呼ばれる猛烈な雨は広島市の安佐地域で1時間雨量が100ミリを超え、3時間で217.5ミリに達したと観測されています。広島県は花崗岩が風化してできる「真砂土」と呼ばれる地質で大雨による崩落が起きやすく、「土石流危険渓流」「急傾斜地崩落危険箇所」「地すべり危険箇所」などの指定区域は全国最多の3万2千カ所に上りますが、実は、島根県も同様の地質で、危険個所は2万カ所におよびます。気象庁はバックビルディング現象の発生時間や場所を正確に予測するのは現状では困難としており、大雨情報などの注意喚起は行われても、特別警報は発令されませんでした。災害が起こるたびに対策の必要性が訴えられますが、大都市近郊に造成される新たな宅地を含め、行政が全ての地域を網羅する防災対策を実施することなど不可能です。今回の広島市の事象は他人事ではなく、「明日はわが身」に降りかかるおそれは十分にあります。小生は、17年前に布勢川の土石流災害を体験しましたが、自分が住んでいる地域がどのような地形・地質で、災害から身を守るためには何が必要かを普段から意識付けておくことの大切さを改めて感じました。