公益社団法人いずも財団(古瀬誠理事長)は出雲大社大遷宮の記念行事の一環として、8月17日から8月28日まで、出雲市大社町のうらら館で「高円宮妃久子さま 鳥の写真とボンボニエール展」を主催しています。高円宮妃久子さまは、IOC総会でのスピーチで堪能な語学力を披露されましたが、鳥類の保護を活動目的とする国際環境NGOであるバードライフ・インターナショナルの名誉総裁をお勤めになっています。また、多忙な公務の傍らで、大阪芸術大学の芸術博士号を取得されているプロの写真家の一面をお持ちで、日本国内のみならず世界各地で撮影した野鳥の写真展は大阪のあべのハルカス美術館など各地で開催されています。8月17日、うらら館で開催されたオープニングセレモニーで久子さまは「鳥は食物連鎖の頂点にある環境の象徴。日本の自然環境が守られているのは、神社仏閣を囲む鎮守様の森にある日本人の自然に対する敬愛があるからでしょう」などとお言葉をお述べになり、古瀬理事長や溝口島根県知事、長岡出雲市長、千家出雲大社宮司などがテープカットしました。久子さまは観覧者に丁寧に写真の説明をするとともに高円宮家に伝わるボンボニエール*についても解説されました。


ボンボニエール

ヨーロッパでは子供の誕生祝いや結婚祝いなど慶事に際して砂糖菓子が贈られることが多く、菓子を納めるボンボニエールを引出物とする慣わしがあり、近代以降、天皇家をはじめ各宮家では、宮中宴会の記念品として、意匠を凝らした菓子器・工芸品を作って配布することが通例となっている。