8月15日は終戦の日。昭和20年8月15日に日本がポツダム宣言を受け入れて無条件降伏し、太平洋戦争が終結したことに因んでいます。毎年、この日には、日本政府主催の全国戦没者追悼式が行われ、黙祷し、天皇陛下がお言葉を述べられjます。日本では西南の役以降の戦争で犠牲となった人を英霊として顕彰し、靖国神社に祀ってきましたが、神道形式による祭祀が憲法の宗教分離規定に抵触するとの司法判断や極東軍事裁判でA級戦犯とされた者の合祀に中韓がクレームをつけるなどの事態が続いています。終戦記念日の本日、内閣の3閣僚や超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー80人が参拝したと報道されていますが、安倍首相は自民党の萩生田総裁特別補佐を代理参拝させ、「国のために尊い犠牲となられた、ご英霊のみたまに、尊崇の念を持って謹んで哀悼の誠をささげ、ゆるぎない恒久平和をしっかりと誓う」とコメントしました。首相周辺は、中、韓との関係改善を望むアメリカに配慮したと解説しますが、日本の独立と平和を守るためにその身を捧げ、犠牲になった英霊の顕彰を外国からの干渉で云々することや靖国参拝が新聞やテレビのトップニュースとなること自体が異常です。政府は、1日も早く、日本国民がいつでも、誰でも、自由かつ静かに感謝のまことを捧げることができるよう、英霊顕彰のあり方を検討するとともに、終戦の日を、世界の平和と日本の独立に思いをいたし、戦争で犠牲となった先人を慰霊する日として、閣議決定ではなく、きちんと法律で定める祭日に位置づけるべきだと思います。