島根県議会文教厚生委員会は7月14,15日に隠岐地域の県立学校と病院施設を訪問しました。7月14日は、隠岐水産高校、隠岐高校、隠岐養護学校、隠岐病院の4施設、7月15日は隠岐島前高校と隠岐島前病院を訪問し、それぞれ学校長や病院長から説明を受けました。各高校では学力定着をはじめ立地町村と取り組む学校魅力化事業や生徒確保の取り組みについて、病院では医療人材の確保や離島医療の役割を果たすための要素などについて聴取しました。印象的であったのは隠岐島前高校の取り組みで、岩本悠プロデューサーは「『島前高校は何のために存在するのか』を徹底的に追及した結果、『島前地域に必要な人材の養成』という結論に達した」とし、今後は「島前高校の役割を果たすためには島前地域が『志を果たして帰る地域』ではなく『志を持って帰る地域』になる必要がある」と述べ、具体的には「ICTの活用や積極的な対外交流などによって、『答えのない問題の答えを自らが考え出す訓練を実践できる学校を目指す」と述べました。隠岐島前病院の白石院長は「島前地域では病院以外での見取りが4割に達している。通常の場合、病院は患者の退院で役割は終わるが、島前地域の患者にとっては、そこからが始まりで、われわれはステージに応じた支援ができるように『臨機応変』を心がけている」と述べ、隠岐島前地域では厚生労働省が掲げる「地域包括ケアシステム」が、事実上、機能し、確立されている実態がわかりました。