日本には「衣替え」として夏服、冬服に改める風習があります。現代では、61日と101日が一般的ですが、中国の風習にならって平安時代に宮中行事として旧暦の41日および101日に「更衣」が始まったと記録されているようです。江戸幕府では年4回の衣替えを制度化し、旧暦の41 から54日が袷、55 から 8月末日が帷子、91 から 98日が袷、99 から 翌年3月末日が綿入れでと、それぞれ出仕するように決め、一般庶民もこれに従ったとあります。近頃、学校や役所で制服を廃止するところが増え、また、「クールビズ」と称する服装の簡略化によって日本の「ハレ」「ケ」などの服装にも変化が生じつつあります。「立て分け」という言葉がありますが、当たり前としてきた習慣が廃れ、長幼の序や師弟関係など日本人が伝えてきた精神文化に黄色の信号が点灯しています。