5月14日、昨年の平成の大遷宮から1年が経過して、なお多くの参拝客で賑わう出雲大社で、例大祭にあたる「大祭礼」が執り行われました。出雲大社では、2月の祈穀祭、5月の大祭礼、11月の献穀祭を「大祭式」と位置づけていますが、大祭礼は、天皇陛下の大御使である勅使を迎えて斎行される「勅祭」です。古くは「三月会」として旧暦の3月1日から3月3日までの3日間だったようですが、現在は5月14日から16日までとなっています。午前10時、出雲國造の千家尊祀宮司が「おーっ」の声とともに本殿の御扉を開いて始められた祭事には、溝口島根県知事や青木一彦参議院議員など、全国から集まった多くの崇敬者が玉垣内に参列しました。海・川・山・野の産物が、勅使から天皇陛下の御幣物として伝達された五色の絹布とともに神饌として神前へ供えられ、宮司の祝詞奏上に続いて、参列者代表が玉串を奉奠し、厳粛な祭典は1時間30分ほどで終了しました。