5月11日、出雲市西郷町の平田建築共同高等職業訓練校で、平田建築組合(安食善徳組合長:203人)の創立50周年記念式典が執り行われ、関係者約80人が出席しました。平田建築組合は、昭和21年に前身となる平田番匠会が組織され、日雇健保制度の創設に伴い昭和38年1月に旧平田市全域の大工、木挽き職138名で設立、平成42年に左官、畳、建具、板金、屋根、石工職を加え、建築関係業種の健康保険や労災保険などの福利事業と技能訓練を実施してきました。特筆されるのは、昭和51年に職業訓練法人平田建築共同職業訓練運営会を設立し、建築科と左官科の養成訓練・高等訓練を実施する職業訓練校を運営していることにあり、島根県立出雲高等技術校に指導員の派遣も行っています。安食組合長は「50年の間にはオイルショックや平成不況など苦しい時代があり、また、技能士を志す若者の減少による建築従事者の高齢化と後継者難は大きな課題となっているが、関係者が協力して60年に向けて歩みを進めたい。」と式辞を述べました。中村光男島根県商工労働部長は「和の伝統を未来に伝えるためにも大工や左官などの技能伝承は重要な政策課題であり、関係者の意見をよく聞き、適切な支援を考えたい。」と、祝辞を述べました。