4月23日、松江市のホテル宍道湖で、島根藤楓協会による「平成26年度里帰り歓迎会」が開催され、岡山県の邑久光明園、香川県の大島青松園、熊本県の菊池恵楓園など、ハンセン病の療養施設で暮らす島根県出身者や家族、施設職員など9名の里帰り事業参加者のうち6名を迎えて夕食会が開催されました。開会時刻がちょうど宍道湖の夕日が沈む時間と重なる粋な計らいで始まった歓迎会は昭和43年から続いており、顔見知り同士の同窓会の趣がありました。溝口知事は「ハンセン病にかかわる県民理解の推進が私たちの大きな役割で、さまざまな取り組みを進めたいと思っています。今年は、県立美術館でハンセン病の施設入所者の皆さんの文芸・美術展を計画しており、今回の里帰り事業は天候にも恵まれていますから、島根の春爛漫を堪能してください。」と挨拶し、島根県フレンド会、島根県医師会、島根県藤楓協会、島根県の4団体から大西笑子さんなど2名に記念品が贈られました。アトラクションでは「青い山脈」「愛燦燦」「少年時代」などの歌唱が披露され、参加者で「ふるさと」を合唱するなど楽しい時間を過ごしました。里帰り事業は25日まで2泊3日の予定で、24日には盲学校の訪問などが予定されています。