ソチ五輪の競技が始まった2月9日早朝にフリースタイルスキー女子モーグルの準々決勝、準決勝、決勝が行われました。NHKのライブ中継で長野五輪から数えて5回目の出場となる上村愛子選手の滑りを固唾を呑んで見ましたが、惜しくも4位で悲願のメダルには届きませんでした。試合後に「すがすがしい気分」と笑顔で引き揚げた上村選手に心から拍手を贈りながらも、小生の目からは涙がこぼれ落ちました。テレビの解説者が絶賛したターンの評価は「自分らしい滑りはできた」という上村選手のコメントの通りだと思いますが、ジャッジの得点には反映されませんでした。いちばん悔しい思いをしているのは当の本人でありながら、すべてを受け入れ、すっきりした表情で「オリンピックの思い出はメダルはないが、頑張れてよかった」とさわやかに笑う姿に、W杯チャンピオンであった勇者の誇りを感じ、『超一流のアスリートとはかくあるものか』と感動しました。