鳥取大学は１月２５日、クローニングしたＲＮＡ遺伝子に関連して発現変動する単一の「マイクロRNA」を悪性度の高い未分化がんに導入したところ、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できることを発表しました。報道によると、この成果は鳥取大学医学部の病態解析医学講座で薬物治療学分野の研究をしている三浦典正准教授の研究チームによるもので、マウス実験の段階ではありますが、研究の詳細な内容は、１月２４日付で英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載されたとのことです。京都大学の山中教授のIPS細胞が難病治療に有効とされ、現在、世界中で応用研究が進められていますが、今回の成果による早期の製剤開発が図られることによって、鳥大発のがん治療薬によってたくさんのがん患者が救われる可能性があり、１日も早く実現されることを願わずにはいられません。