12月12日、京都の清水寺貫首が年末恒例の今年の世相を表す漢字を「輪」と揮ごうしました。言われてみれば、2020年の東京五輪招致だけでなく、富士山の世界文化遺産登録、サッカー日本代表のワールドカップ出場権獲得、プロ野球の東北楽天の初優勝には歓喜の輪があり、豪雨や台風、竜巻などの自然災害では支援の輪があり、日本全体が1つの輪となった気がしないでもありません。さて、島根県。出雲大社の大遷宮に全国から多くの参拝があり、隠岐の世界ジオパーク登録をはじめテニスの錦織選手、大相撲の隠岐の海関、将棋の里見香奈女流3冠の活躍、プロ野球で大野豊氏の野球殿堂入り、尾道松江線の接続など嬉しいニュースの反面、豪雨災害や国体での成績不振など憂慮すべき事態もあり悲喜交々の年でした。アベノミクスと言われる経済政策の効果がなかなか見られないなかで、来年は消費増税や島根原発、人口70万人割れなどに極めて難しく厳しい対応を迫られることが予測されますが、急激な世相の渦と波紋という輪をどのように切り抜けるかが大きな課題だと感じました。