11月15日、国の文化審議会は文部科学大臣に対し、新たに、史跡には益田市の中須東原遺跡、重要文化的景観に仁多郡奥出雲町上阿井・竹﨑・大呂・中村・大谷・大馬木の奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観、史跡の追加指定に松江市大草町の出雲国府跡隣接地などを答申しました。中須東原遺跡は益田川河口部の砂丘後背地に立地する港湾遺跡で、遺構の多くは14世紀から16世紀のものと推定され、船着き場跡と見られる大規模な礫敷き遺構が長さ40m・最大幅10mにわたって確認されるなど港を中心に展開した町の遺構が良好な状態で残る点でも希有な遺跡と言われています。出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観は、奥出雲地域が製鉄原料となる「真砂砂鉄」地帯で、丘陵を切り崩し水路に流すことによって比重選鉱する鉄穴(かんな)流しが行われ、排出された土砂などを利用して豊かな棚田が拓かれた鉄穴残丘の農山村集落景観は我が国における生活又は生業の理解のため欠くことのできないとの評価をうけたもので、中国地方では初めての指定です。また、残念ですが、国内の国宝、重要文化財で所在不明の76点の中に平成17年に出雲市の鰐淵寺で盗難に遭ったもの4点が含まれていることが発表されました。