出雲の10月は「神在月」。全国の神々は出雲にお集まりになります。出雲では、旧暦10月11日から17日にかけて「神迎祭」「神在祭」「神等去出祭」などの祭祀が行われる7日間、歌舞音曲を慎み、普請を避け、静粛を保つ習わしがあり、「御忌さん(御忌祭)」とも言われています。今年は11月12日、午後7時から国譲り神話の舞台、稲佐の浜で「神迎神事」が執り行われ、御忌祭がスタートします。大遷宮によって新たに蘇りました出雲大社の社殿に神々をお迎えする今年の神在行事は、例年に増して全国からの参拝者で溢れかえることでしょう。神在祭に先立つ11月10日には、出雲国風土記「高層神殿」追体験事業実行委員会(委員長;三吉庸善出雲商工会議所会頭)によって3月から進められてきた出雲市佐田町の吉栗山から杉の巨木を切り出し、神戸川を経て出雲大社東神苑に柱立てするイベントが行われ、雨中にもかかわらず多くの人が立ち会い、見入りました。