9月8日にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われた国際五輪委員会(IOC)総会で、東京が2020年夏季五輪の開催地に決定した。事前のメディア報道で有力とされていたスペインのマドリードが1回目の投票で落選し、トルコのイスタンブールとの決選投票は東京が60票を獲得して圧勝した。多くのメディアは、IOC委員の多くが東京の最終プレゼンを評価し、また、福島原発の汚染水漏れに対する安倍首相の明確かつ的確な説明が安心感を与えたと報じた。おそらく、固唾をのんで深夜の衛星中継に釘付けとなっていた視聴者にも、リーダーの「言語の力量」が放つ影響力の重さを痛感させたに違いない。早速、2020年7月24日と予定される東京五輪の開幕に向けた準備がスタートする。64年の五輪は日本に高度経済成長をもたらし、次回は飛躍的な海外との交流拡大が言われている。是非、たくさんの島根の若者たちに東京オリンピック、パラリンピックへの参加をめざしてほしい。私たちは若者のチャレンジを応援できるハード、ソフト両面の整備とともに拡大する海外交流に対する十分な備えが必要だ。