ブラジルのリオデジャネイロで開催されている柔道の世界選手権で日本男子が連日、予想外(失礼!)の健闘をしています。初日の60㌔級、高藤直寿に続いて、2日目は66㌔級の海老沼匡、3日目は73㌔級の大野将平と、3日続けて日本人が優勝し、ロンドン五輪での不振を払拭した観さえあります。なかでも、海老沼が決勝でカザフスタンのアザマト・ムカノフに反則とされている立ち姿勢での脇固めをかけられ、左腕靱帯を負傷しながら、終盤に大内刈りで一本勝ちした姿は、ロス五輪でエジプトのラシュワンを下して優勝した山下泰裕を彷彿させました。ところで、海老沼、大野は、ともに本年3月に閉塾した講道学舎の出身です。講道学舎は、島根県隠岐の島町出身で、ダイニッカの創業者である横地治男氏によって創設された全国から将来有望な中・高生を発掘し、強化・育成する柔道の養成私塾で、古賀稔彦や吉田秀彦などの多くの名選手を輩出しました。横地氏は2007年3月に95歳で泉下の客となっていますが、栄光の陰で、それを下支えされてきたご功績にこそ金メダルを贈りたいと思います。