旧暦7月15日を「盂蘭盆」と言い、父母や祖先を供養する日とされています。現在は新暦の8月13日の「迎え盆」から8月16日の「送り盆」までの4日間を「お盆」とするのが一般的ですが、地域によっては7月一杯をお盆としたり、8月13日から8月24日までを盂蘭盆・地蔵盆としてお盆とするところもあるようです。古書によると、推古天皇14年(606年)4月に、「毎年4月8日と7月15日に斎を設ける」とあり、また斎明天皇3年(657年)には、「須弥山の像を飛鳥寺の西につくって盂蘭盆会を設けた」と記され、同5年7月15日(659年8月8日)には「京内諸寺で『盂蘭盆経』を講じ七世の父母を報謝させた」と記録されている通り、日本古来の定着した伝統行事となっています。同時に、8月15日は第2次世界大戦の終戦記念日でもあります。私たちが、人間として生かされていることに感謝することは、父母や祖先の存在に思いを至すことであり、同時に、安穏な日常生活を送ることができることに感謝をすることは、国家のために戦陣に赴き、散華されたご英霊に鎮魂と感謝のまことを捧げることに他なりません。お盆で故郷に帰省し仏前や墓前に手を合わせることや社寺に参詣し頭を垂れることは、右傾化や軍国主義云々とは全く関係のない、日本人の精神文化の継承に欠かせない大切なものの一つです。