将棋の里見香奈女流4冠(女流名人、女王、女流王将、倉敷藤花)が7月29日、大阪の関西将棋会館で行われた奨励会例会で直近の通算成績を12勝4敗とし、女性では史上初めて奨励会二段に昇段しました。「女流棋士」ではなく、「棋士」を目指す里見さんは奨励会を勝ち上がり、26歳までに4段になる必要があり、昨年1月の初段昇段から1年半、本人曰く「三度目の正直」で関門を突破し、次のステージに上がりました。記者会見で「大一番で負けるのは自分の弱さが出る証拠。時間がかかったが、今回は絶対逃さないと気持ちを強く持って挑んだ」と振り返り、「支えは故郷・島根県出雲市の人々の声援」と語っています。「女性として初めて」というフレーズが常にかかる快挙に拍手しながら、新しいステージでの活躍を祈りたいと思います。