広島県で遺体を山中に遺棄したとして広島市の16才の少女ら7人が逮捕された事件は、広島市の高等専修学校の同級生だった女子生徒の金銭トラブルが発端と報じられているが「暴行して殺害した」と供述しているとのことで、いずれ凄惨な事件の詳細が明らかになると思われる。ところで、中高校生の自殺に端を発した学校での「いじめ」や「体罰」への対応強化が論じられているが、毎日のメディア報道は犯罪のニュースで埋まっている。しかも、凶悪化、低年齢化、巧妙化の傾向が明白で、いったいどこの国のことかと目を疑いたくなる事態である。子供たちに我慢や辛抱といった精神的な鍛錬を課すことをやめ、しつけや叱ることを放棄しつつある日本社会の病理がだんだんと露顕してきたように感じる。文部科学省は小学4年生から英語教育を始める検討を始めたと言うが、「何をバカな」と言いたい。自国の言語や歴史、地理を修得しないまま、子供に外国語学習を課していったい何を話させるつもりなのだろうか。このままでは、高い精神性を備えた日本社会が崩壊の危機に向かうことは必至である。