義父の13回忌で導師の僧侶から「一つの言葉や表情から何かを読みとり、対応することが感動を生む人生を送る基本である」と、ディズニーでの例をあげ、コミュニケーションの大切さを説く、次のような法話がありました。

 東京ディズニーランドで若い夫婦ががレストランに入り、2人前のお子様ランチを注文した。ウェイターは、ディズニーランドではお子様ランチは9歳未満にしか提供できない規則だとして丁重に断ったところ、夫婦がとても悲しそうな顔をしたので、事情を聞くと、「娘は一歳の誕生日を待たず亡くなった。一周忌となり、果たせなかったディズニーランドでの親子3人の食事をしようと思い立ち、お子様ランチを注文した。」と答えた。「亡くなられた子供さんに!」と、絶句したウェイターは夫婦を4人掛けの広いテーブルに案内し、「お子様はこちらに」と子供用の椅子を1つ用意した。しばらくして、3つのお子様ランチが「ご家族で、ごゆっくりお過ごし下さい」の言葉を添えて運ばれてきた。
  失われた子供との日々を噛みしめながら食事を終えた夫婦から後日届いた感謝の手紙には「お子様ランチを食べながら涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように家族の団欒を味わいました。こんな娘との家族団欒を東京ディズニーランドでさせていただくとは、夢にも思いませんでした。これから、2人で涙を拭いて生きて行きます。また、2周忌、3周忌に娘を連れてディズニーランドに必ず行きます。そして、私たちは話し合いました。今度はこの子の妹か弟かをつれてきっと遊びに行きます」と書かれていた。