「八雲風穴」は出雲市佐田町の浄土真宗西本願寺派の福泉坊の境内にあります。冷気が岩の隙間から吹き出す風穴の年間平均気温は10度前後で、昔から天然の冷蔵庫として農林産物の保管などに役立てられてきました。八雲風穴は山懐を流れる地下水が岩の隙間の空気を冷やし地表に流れ出すと考えられており、夏になると涼を求めてたくさんの観光客が訪れ、近年のパワースポットブームもあって、年々増加傾向にあると聞いています。八雲風穴周辺は出雲市が風穴を覆う建物をリニューアル、子供の遊具や駐車場など一帯を公園として整備するなどし、地元の朝原地区の皆さんで「NPO法人風太郎」を組織し、指定管理しています。7月6日、福泉坊の住職が風穴開きのお勤めを主宰、風太郎の皆さんや出雲市や出雲市観光協会の関係者などが焼香し、今年の参観がスタートしました。八雲風穴の一般公開は9月1日までで、毎日午前9時から午後5時まで、入場料は大人200円とのことです。近くには飲食物の販売が行われている休憩所や島根の名水百選の一つである「福寿泉」の汲み場もあります。