現在、全国的に20代~40代を中心に風しん患者が増加しており、平成25年度の発生は、6月23日時点で、全国では11,489人に達し、島根県でも40人の患者が発生しています。風しんは、発熱・発疹・リンパ節の腫れを主症状とする感染症であり、妊娠初期の妊婦が感染すると、難聴・白内障・心疾患等の障がいを持った児(先天性風しん症候群:CRS)が生まれることがあります。この状況を受け、感染予防のためのワクチン接種について、定期接種対象者以外の方でも、任意で接種を希望される方が増加しており、8、9月には一時的にMRワクチンが不足することが懸念されており、医療関係者から迅速な対応がもとるられていました。このため島根県は、ワクチンの安定供給および予防接種の円滑な実施を図ることを目的として、妊婦の同居家族など優先的にワクチンの任意接種対象とすべき方に対して「風しん抗体検査」を実施するため、7月3日付で総額41,954千円の補正予算を専決しました。
 「風しん抗体検査」の対象者は、島根県内に居住する妊婦と同居の者また妊娠を希望される女性、妊娠する可能性の高い女性および前記のの女性と同居の者で、風しんウイルス抗体検査を希望される方に対し、保健所又は委託医療機関において無料検査を実施するもので、期間は7月4日から12月27日までとしています。