5月3日は憲法記念日。1947年5月3日に日本国憲法の施行を記念して制定されました。安倍首相は憲法改正に意欲を示しており、今夏の参議院選挙では大きな争点のひとつとなることが予想されます。憲法制定から67年が経過し、内外情勢が激変する中で、時代に合うよう憲法を改正すべきだとする意見が多くなっていることは事実です。しかし、現在、議論の中心になっている96条の改正は、改正要件緩和であり、法治国家の最高法規を、最終的には国民投票で決すると言っても、一般の法律と同等に扱うとする改正の手続き論に多くの時間が費やされていることを残念に思います。憲法に書かれているどの条項が不合理で、どう改めるべきかという主張を、政党はもっと具体的な改正方針として掲げて国民に広報すべきだと思います。一票の格差訴訟や少子高齢化の進行破綻寸前の国家財政、緊迫する国際情勢などを鑑みれば、国防や教育、福祉のありかたをはじめ選出方法を含めた衆参両院の見直しは急務であり、政府、国会に与えられた時間はそう多くないように感じます。