4月28日、1952年のサンフランシスコ講和条約発効から60年を経過した日に、東京・永田町の憲政記念館に天皇、皇后両陛下をお迎えし、政府主催で主権回復・国際社会復帰を記念する式典が開催されました。安倍晋三首相は式辞で「私たちが辿った足跡に思いを致しながら、未来へ向かって希望と決意を新たにする日にしたい」と述べ、沖縄、奄美諸島、小笠原諸島の主権が回復されず本土復帰が遅れたことにも言及しました。第2次世界大戦の敗戦から68年が経過し、戦争はもちろんのこと、日本の本土が7年間、沖縄にいたっては27年間もの占領期間があったことを知らない世代が多くなりました。近代・現代史の教育内容が日本と近隣諸国で大きく異なる上、尖閣諸島、竹島、北方領土などの現状を見ると、日本が、自国の意思で国民や領土を統治する国家の権利を行使できる状況にあるのか否か疑問に思えます。式典の映像や反対する人たちの様を見て、もっと自分たちの足許を冷静に見つめる必要があると感じました。