3月30日、中国横断自動車道尾道松江線の三次東JCT・IC~吉田掛合IC48.7㎞が竣工し島根県松江市と広島県広島市の県都が高速道路でつながりました。松江尾道線は広島県尾道市から三次市を経由し松江市に至る全線137㎞の高速自動車道で、うち111㎞が「新直轄方式」と呼ばれる整備手法で建設され、通行料金が徴収されない無料区間が大半を占め、平成26年度中に全線開通する予定です。山陰自動車道・中国自動車道・山陽自動車道・西瀬戸自動車道のネットワークを形成することにより、山陰、山陽、四国、近畿、九州に高速交通網が連結し、ヒト・モノ・カネの流れが飛躍的に増大することが期待されています。午後1時30分から三次東JCT・JCと雲南吉田ICで同時にテープカットなどのオープニングセレモニーに続いてそれぞれの入り口から高野ICまで車乗パレードが行われ、高野小学校体育館で開通式典が開催されました。溝口善兵衛島根県知事は「島根県民の悲願であった広島県との動線がつながりとても嬉しい」とし、湯崎英彦広島県知事は「島根、広島県北、四国のネットワーク確立に今後も力を尽くす」と挨拶しました。来賓として参加した広島、島根両県選出の国会議員が挨拶した中で、元建設大臣の亀井靜香衆議院議員が「尾道松江線は事業中止の寸前で、当時の建設省道路局長佐藤信秋氏によって『新直轄方式による整備』が制度化され、現在に至ったものだ」と述べました。式典は広島県の林県議会議長と島根県の原県議会議長が万歳三唱して盛大に終了し、道路は午後5時に供用開始されました。