島根県の中川正久病院事業管理者は、3月14日に開催された2月定例県議会の文教厚生委員会で、平成25年度に島根県立中央病院PET-CT導入する方針を表明しました。中川管理者は平成25年度島根県病院事業予算の質疑で、中央病院はPET-CTの検査については、医療域内の出雲市立総合医療センターとの病病連携で対応する方針と聞いているが」との質疑に、「出雲市総合医療センターがPET-CTの導入を決定される際に圏域内での共同利用を打診されたが、将来の独自導入方針を表明して拒否した経緯がある。現在、PET-CTによる検査約200件については、松江日赤、出雲市総合医療センター、浜田医療センターの3施設に委託しており、出雲市総合医療センターの実績は120件程度である。PET-CTの検査が保険診療となったことにより、がん患者に対する検査の必要数が飛躍的に増大し、中央病院でも年間1500件程度の検査需要を見込が、入院患者の移動リスクに対応できない現状から、がん拠点病院として早期の導入を図るべきと判断した。」と答弁しました。これに対し、「島根県は、医師や看護師の不足や医療費の増嵩などの問題を解消するために、『まめネット』を創設するなど、病病連携や病診連携を強化する施策を展開しているが、中央病院へのPET-CT導入は圏域内の医療機関や出雲市にも知らされておらず、圏域内の役割分担や医療関係者の信頼を大きく損なう可能性が大きい。性急な方針決定は必ず将来に禍根を残すものであり、関係者の理解が得られるよう、もっと時間をかけた丁寧な説明が必要ではないか。」との強い意見が述べられました。今回の中央病院の強引な方針決定は、経営再建に取り組んでいる出雲市総合医療センターにとってかなり大きなダメージとなる可能性があり、周囲への配慮を欠く姿勢には少なからず疑問と憤り感じます。