3月3日、島根県立平田高等学校の第64回卒業証書授与式が挙行されました。卒業生195名の総代に卒業証書が渡された後、井上和朋校長は「これからの人生を生き抜く上で、時代に即応できる柔軟性を身につけること、つねに廻りに感謝する心を持つことの2つをはなむけに贈ります。」と涙で詰まりながら、語りかけるように式辞を述べました。卒業生を代表して松村文弥さんが「学校生活を通じて一人では何もできないと言うことを知った。両親、友達、先生に『ありがとう』と言いたい。」と答辞を述べました。国歌斉唱、卒業生呼名、卒業証書授与、式辞、祝辞、送辞、答辞、記念品贈呈、校歌斉唱と流れる高等学校の卒業式は、簡素にして厳粛で、胸に響くものがありました。昨年と異なり、島根県教育委員会の関係者が来賓として参席されていましたが、惜しむらくは、設置者としての「告辞」がされないことで、ありきたりの画一的な文章を送信するのではなく、是非、肉声で卒業生に設置者としての期待や思いを述べてほしいと思います。