NHK-BSの「ニッポンの里山」で紹介された福島県大沼郡三島町は、過疎・高齢化が進行する人口1900人余837世帯が暮らす奥会津の山村です。ホームページのトップに「雪国の手仕事を再生した生活工芸と日本一の会津桐、そして暮らしに根付く民俗行事が評価され、NPO法人日本で最も美しい村連合への加盟が認められました。」とあります。愛媛県の上勝町の葉っぱビジネスと並んで雪深い奥会津地方で受け継がれてきた生活工芸がいま光彩を放ち、過疎のムラに活気が蘇りつつあるように感じます。奥会津編み組細工は、縄文時代からの技法が今もなお連綿と続いており、山ブドウの皮を材料とした籠や寒晒しのマタタビ細工、野山で採取されたヒロロ(ミヤマカンスゲ)を縄にして作られるヒロロ細工は、平成15年に国の伝統的工芸品に指定されました。現在、東武百貨店池袋店で『伝統的工芸品フェアWAZA2013』が開催されていますが、編み組細工の人気は極めて高く、出品された販売品はすべて売り切れてしまったとのことで、3月16,17日に三島町生活工芸館で開催される第12回全国編み組工芸品展に関係者の注目が集まっています。


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