2月2日、平田保育所(川瀬順子所長)で保育士、栄養士、調理師を対象にした食育セミナーが開催され、島根大学医学部付属病院の川口栄養士(医学博士)の講演を傍聴しました。川口栄養士は病院給食の監理業務の傍らで、スポーツ栄養士の資格を持ち、県内のスポーツ少年団や中学校、高校のスポーツ選手などに栄養補給の指導をするなど、「全国6位の小学校5年生の運動体力が中学校2年生になると全国24位となる現状を打破したい」としてエネルギッシュな活動をされています。この日の講演では「3~7才の子供に必要な1日の熱量が概ね1400㌍に上り、かつ全身の発育に必要なタンパク質やミネラル、ビタミン、繊維などをバランス良く食べることが大事」とし、「カップ、レトルトなどインスタント食品やスナック菓子、清涼飲料が食事として与えられる例が増加し、子供の高脂血症や動脈硬化が激増している。正しい生活リズムと食習慣を取り戻さなければ、健康な日本人はいなくなってしまう」と述べました。さらに「常に、主食、主菜、副菜、汁物、デザートという献立のバリエーションを考えることによって食事が待ち遠しく、楽しいものになる。早寝は精神の安定、早起きは時間の余裕、朝ご飯は体温の上昇をもたらす健康の源」と結び、食に対する意識の重要性が指摘されました。